日商簿記検定2級の過去問から見る傾向と対策を徹底解説!

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学び
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日商簿記検定2級はどんな試験なんだろう?

過去問から傾向と対策を立てたい!

なんてお考えではないですか?

日商簿記検定2級は、経理など会計業界で専門的な仕事をしていく上では必須の資格です。

また、学習範囲には損益分岐点分析や予算管理など全てのビジネスに通じる重要な論点を学ぶ事が出来ます。

過去問から本試験の出題傾向を把握する事で、より合格率を上げる事が出来ますよ

この記事を読んでもらうと日商簿記検定2級の概要ついて、また過去問の傾向から試験対策を立ててもらう事が出来ますよ!

日商簿記検定2級とは

試験科目試験時間合格基準受験料(税込)
商業簿記・工業簿記120分70得点以上4,720円

コスト管理や利益計算を可能とする簿記の知識を持つ事は社会人としての基礎力の向上に役立ちます。

さらに企業では少なくとも年に1回の作成、また上場企業では四半期1)3ヵ月毎に1回、財務諸表を株主に対して公開する義務があります。

つまり、個人や会社組織など事業規模や業界を問わずに簿記の知識は必要となり、規模の大きな企業ほど簿記の知識を持った人材のニーズは高くなります。

日商簿記検定2級の簿記・会計の知識は経理や管理職には必須になりますので、社会人として自身をどのポジションに置きたいのかと言った将来的な展望を持って試験に臨んでみる事をおすすめします。

日商簿記検定は公的資格となっていて、文部科学省や経済産業省など関係省庁から認定された資格で民間資格と国家資格の中間的な位置づけになります。

他の公的資格を見てみると介護業界のケアマネージャーや建設業界のCADなどが挙げられます。

その資格を取得する事で、業務上一定のポジションを持てるのが強みになりますので就職や転職にも有利になるのですね。

そのような公的資格の中でも日商簿記検定は最も人気がある資格試験となっていて漢検に次ぐほどの受験者数を要します。

日商簿記検定2級の年間受験者数は18万人程です。

試験は6月、11月、翌年2月の年3回行われています。

合格までに必要な勉強時間の目安は、200時間程、期間にしておよそ6か月です。

日本商工会議所 日商簿記検定2級


日商簿記検定2級の難易度は?

試験回(年月日)受験者数合格者合格率
154(2020年2月)46,939名13,409名28.6%
153(2019年11月)48,744名13,195名27.1%
152(2019年6月)41,995名10,666名25.4%
151(2019年2月)49,776名6,297名12.7%
平均46,864名10,892名23.2%

以前は合格率が20%を割込む程の難関資格となっていましたが、近年の合格率を見てみると20%強30%に迫ろうという程ですので、以前よりは、しっかり試験対策する事で合格を狙える難易度になっています。

日商簿記検定2級からは、銀行勘定調整表、本支店会計や連結会計など、より高度な商業簿記について問われます。また、工業簿記という新たな考え方への理解も必要になります。このように日商簿記検定2級は、中規模程度の事業者を想定した学習範囲になります。

過去問の傾向

過去問についてはインターネット上では本試験問題は公開されていませんが、日本商工会議所のホームページで、出題意図と講評が掲載されていますので、そちらを参考にして見て行きたいと思います。

第1問 仕訳(20点)

3級までの基本的な取引仕訳に加えて、会社や支店の設立電子記録債権の譲渡さらに問題文を読み解き取引での想定される事象を考慮させる仕訳問題が出題されます。

日商簿記検定では、取引仕訳に必要な勘定科目の語群が用意されていますので、問題文を読み始める前に目を通しておく事で、問題文の読解の手助けになります。

問題文中で取引固有の前提条件を「なお」という文言の後に指示しているので、焦らずに最後まで問題文を読み解く事でケアレスミスを減らす事が出来ます。

第2問 総合問題(20点)

過去問を一通り見ても非常にバリエーションに富んだ出題となっていますので、直近試験について一つづつ見て行きましょう。

154回(2020年2月)試験

日商簿記検定3級でも馴染み深い総勘定元帳への記入が問われました。

153回(2019年11月)試験

日商簿記検定2級試験史上初の文章空欄補充問題が出題されました。

152回(2019年6月)試験

銀行勘定調整表が出題されました。本検定試験においては、度々出題されています。

解答するためには会社側と銀行側双方の整理仕訳を理解している必要があります。

取引自体は現預金の入出金など単調ですが、会社と銀行のどちらで修正仕訳が必要かなど日商簿記検定2級において最も読解力が必要とされる問題です。

151回(2019年2月)試験

株主資本等変動計算書の作表問題です。

配当の払い出しや剰余金の積立などを一覧表で作成します。

会社法により作成が義務付けられていますので、実務においても必ず作表する必要があります。

試験問題としては、そこまで複雑な出題はされないので、しっかり作表方法を抑えておきましょう。

第3問 精算表・財務諸表作成(20点)

作表そのものと言うよりも、過去問を見ると決算処理についての理解度を試す問題が多く出題される傾向にあります。

そのため、いかに正確に決算整理事項の仕訳が出来るかが正答率を上げるためには重要になります。

過去問では、日商簿記検定2級からの出題範囲となる親子会社間の取引やグループ間取引に関わる棚卸商品の未実現利益の控除、税効果会計により生じる繰延税金資産および負債の仕訳を理解していなければ解答出来ない問題となっています。

特に連結財務諸表の作表問題が頻出されていますので、グループ間取引については基礎学習からしっかり抑えておきましょう。

第4問 工業簿記・原価計算(20点)

個別原価計算・部門別計算について問われます。

個別の製品製造や部門間での費用の予定配賦に関わる計算問題が主な論点になっています。

資料を読み解き予定配賦額や配賦率が正確に計算出来るかが正答率を上げる鍵になります。

工業簿記については、日商簿記検定2級から初めて出題範囲に含まれます。

原価計算では、計算過程や算出する意味を理解し応用力を身に付けていないと本試験での解答は難しいですが、数学の公式のように計算方法は一定ですので、予定配賦率の計算方法などをしっかり理解しておけば、過去問の傾向から言ってもそこまで出題範囲は広くはないので試験対策しやすく点数の稼げる問題となています。

第5問 工業簿記・原価計算(20点)

総合原価計算について問われます。

製品を大量生産する工程においての完成品原価計算や進捗に応じた費用配賦製造途中の仕掛品の算出などが主な論点になります。

出題方法としては、製品の一定期間における製造費を算出する問題です。

日商簿記検定2級から初めて学習する工業簿記ですが、計算方法さえ理解していれば、過去問を見る限り、出題範囲も一定していて、そこまで複雑な問題は出題されていませんので、得点はしやすくなっています。

日本商工会議所 過去問の出題意図・講評


試験対策

配点としては、商業簿記が60点工業簿記が40点という構成になっています。

商業簿記としては、第2問については総合問題となっていて過去問から出題予想する事が困難です。その中でも銀行勘定調整表は日商簿記検定2級からの新たな論点となっていて度々出題されています。仕組みを理解していないと解答不可能という事態に陥ってしまう事も考えられますので、基礎学習の理論的なところから抑えておくようにしましょう。

しかし、基本的な帳簿記入などが出題される事もあるため日商簿記検定3級の試験範囲をしっかり学習してきた方は、そこまで苦戦する事はない問題も出題される事があります。

第4問と第5問の工業簿記については、日商簿記検定2級から出題範囲に登場する新たな論点になりますが、過去問を見る限り出題傾向は一定しているので、計算方法を理解しておけば得点源にする事も可能です。

試験時間は日商簿記検定3級と同じ2時間ですが、出題範囲また問題のボリュームも段違いに多くなっています。

さらに言うと第3問の財務諸表の作成は解答までに要する時間に比して配点は他の設問と変わらず20点なので、最後に解答するようにするなど時間配分も合否を分ける重要なポイントになります。

まとめ

  • 日商簿記検定2級は会計業界で生きていくには必須の資格
  • 他の公的資格同様に資格取得する事で就職・転職に有利
  • 1年度の受験者数は18万人程
  • 合格率は過去と比べると近年は20%強と高くなっている
  • 本試験では、第2問の総合問題は予想が困難
  • 工業簿記を得点源にする事が可能

最後までお読みいただきありがとうございます。

当記事が読者方のお役に立てたら幸いです。

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