日商簿記検定3級の過去問から見る傾向と対策を徹底解説!

スポンサーリンク
教養
この記事は約7分で読めます。

日商簿記検定3級の難易度はどのくらいなんだろう?

過去問から傾向と対策を立てたい!

なんてお考えではないですか?

簿記検定試験の中では、最も知名度と権威ある日本商工会議所主催簿記検定3級(以下、日商簿記検定3級)は、将来的に経理の仕事がしたい方や財務諸表を読み解く力を付けたい方など幅広い受験者層を持っています!

この記事を読んでもらえると日商簿記検定3級の試験概要また過去問の傾向と対策など受験に必要な事について理解してもらう事が出来ますよ!

日商簿記検定3級とは

試験科目試験時間合格基準受験料(税込)
商業簿記120分70得点以上2,850円

事業規模や業界を問わず全てのビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として多くの企業から評価される資格です。

あらゆる経済活動においてコスト管理や数値的な売上目標の把握など簿記で得られる知識は必要とされますので、もはや教養レベルで習得しておくべきです。

年間およそ30万人の方が受験するほど人気の資格試験となっています。

試験は、6月1)2020年6月試験については、新型コロナウイルスの影響により中止されています・11月・翌年2月と1年度に3回行われます。

合格までに必要な勉強時間は、およそ100時間、期間にして1〜3ヶ月程です。

日本商工会議所 日商簿記検定3級


日商簿記検定3級の難易度は?

試験回(年月日)受験者数合格者合格率
154(2020年2月)76,896名37,744名49.1%
153(2019年11月)80,130名34,519名43.1%
152(2019年6月)72,435名40,624名56.1%
151(2019年2月)80,360名44,302名55.1%
平均77,455名39,297名50.7%

直近試験を見てみると1回あたりの受験者数は約77,000名。そのうち合格者は39,000名程です。合格率としては概ね50%程です。

しっかり試験対策をする事で十分合格を狙える試験となっています。

日商簿記検定3級は、簿記を学び始めた方の最初の難関になっています。

試験では基本的な取引仕訳から試算表、貸借対照表や損益計算書といった財務諸表の作成まで問われます。

日商簿記検定3級に合格する程の簿記の学習をしている方であれば、中小企業の年間の経理業務はこなせるようになります。


過去問の傾向

過去問についてはインターネット上では本試験問題は公開されていませんが、日本商工会議所のホームページで、出題意図と講評が掲載されていますので、そちらを元に見て行きたいと思います。

第1問 仕訳(20点)

簿記の基本となる取引仕訳について5つの問題が出題されます。

旅費精算やコピー機の購入など経理の日常業務で行われる取引仕訳が多く出題されています。

2019年6月試験からは、株式会社での会計処理を前提とした試験内容へ改定されました。

その際の152回試験では、改定点となった株式会社での新株発行の際の仕訳問題が出題されました。

会計基準の変更や出題範囲が改定された場合は、直後の試験では改定された論点についての出題が予想されますので、しっかり対策しましょう。

実務では、仕訳の会計判断を必要とする場面が多くありますので、苦手とする処理が無いように万遍なく勉強しておく事で試験の合格率も上がり、実務で役立つ資格になります。

第2問 帳簿記入(10点)

仕訳から補助簿や総勘定元帳への転記について問われます。

解答するためには売掛金や買掛金などの経過勘定科目の処理を理解しておく必要があります。

補助簿や総勘定元帳については、次の第3問で試算表を作成する際に必ず理解しておくべき考え方になります。

配点としては、10点と決して多くはありませんが、簿記は全ての知識が連鎖的に繋がって行きますので必ず抑えておきましょう。

第3問 試算表(30点)

合計試算表もしくは残高試算表について問われます。

合計試算表は、前月の残高に当月の取引高を足す事で作成します。

残高試算表については、前月の残高に当月の取引高を足してから貸借を差引きした当月の残高を記載する事で作成します。

第152回試験(2019年6月)からは出題範囲に電子記録債券・債務等も含まれています。

電子記録債券・債務については手形などと同じく決済手段の1つとなっており、実務においても使用頻度が上がっているため抑えておきましょう。

日商簿記検定試験において、第3問が鬼門になっています。

というのも、合計試算表の作成を問われる試験の際に誤って残高試算表を作成してしまうと、どれほど正確に作成したとしても採点としては、0点となってしまうからです。

試験の際は焦ってしまう事もありますが、第3問については、作成する表題を必ず確認し合計なのか残高なのか間違えないようにしましょう。

第4問 伝票会計・決算仕訳など(10点)

伝票会計では基本的な簿記の一連の処理が理解出来ているのかを問われます。

配点としては、10点となっていますが、第5問の精算表や貸借対照表や損益計算書といった財務諸表の作成には理解している事が回答する前提条件になります。

近年の過去問の傾向として商品有高帳へ記載させる問題が頻出していますので、計算方法は必ず抑えておくようにしましょう。

商品の評価には移動平均法を用いた計算が出題されています。移動平均法とは、商品の受け入れがあった都度単価の平均を計算し商品の有高を算出します。

実務においても移動平均法及び総平均法は在庫管理や証券の期末評価などでも必要となる考え方になるのでしっかり違いも含めて理解しておくようにしましょう。

第5問 精算表・財務諸表作成(30点)

簿記の集大成とも言える精算表または財務諸表の作成について問われます。

会社にとっては、1年の締めくくりともなる自社の年間の営業結果が集約された表になりますので、試験ではもちろんですが、実務においても作成する事また読み解く力が必要になります。

第152回(2019年6月)試験からは株式会社での会計処理を前提とした消費税社会保険料未払計上について出題されるようになりました。

財務諸表の作成は日商簿記検定2級などの上位資格でも重要な論点になります。

さらに実務においても経理職であれば決算を完結できる能力も期待されていますので、試験勉強だけでなく将来的なビジョンをもって取り組む事をおすすめします。

日本商工会議所 過去問の出題の意図・講評


試験対策

日商簿記検定3級は試験に合格するためには70得点正答する必要があります。

第3問と第5問の完全正答で60点取れるため第1問の仕訳問題の試験対策は疎かにしがちです。

筆者自身も受験初心者の頃は、そのような考えでいた事もあります。

しかし、実務経験を積む中で、基本的な仕訳の会計判断が業務では重要になります。

さらに、第3問の試算表を作成するためには、第1問の取引仕訳および第2問の帳簿記入の習熟度がある程度なければ不可能です。第5問の精算表・財務諸表についても第1問〜第4問で問われる簿記一巡の処理がままならなければ解答不可能です。

簿記は基礎的な売上や仕入の仕訳から財務諸表の作成まで全ての工程が連続した一つの処理になっているため、日商簿記検定3級試験に合格するためには試験範囲の全てを網羅的に理解しておく事が必要です。

過去問で頻出される論点は前章でまとめてありますので、試験直前には難なく解答出来るまで反復して演習問題に取り組みましょう。持論ですが過去問は解けば解くほど合格に近づけます。

また試験範囲で無いのに勉強したからといっても簿記で無駄になる知識はありませんので基礎知識から丁寧に積み上げて行きましょう。

それが遠回りのようで、合格への一番の近道になると筆者は考えます。

まとめ

  • 日商簿記検定3級は年間30万人が受験する人気資格
  • 試験の合格率は約50%
  • 試験の設問は5問
  • 過去問から傾向を把握しよう
  • 基礎学習から応用力がつく
  • 試験前には過去問の問題演習を数多くこなそう

最後までお読み頂きありがとうございます。

当記事が読者方のお役に立てたら幸いです。

References   [ + ]

1.2020年6月試験については、新型コロナウイルスの影響により中止されています

コメント

タイトルとURLをコピーしました